砂丘のような道の最中に

お題「最近知った言葉」

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Photo by Rio Bahtiar on Unsplash

 

無蔵に並ぶ新聞紙を眺めると、言葉というのは無限に溢れてくるように思う。吸い込んでは濾過されて、空気のように循環し、喉奥からせり上がりこぼれ落ちてゆく。文字が浮かび上がるようとは、魔法の世界の出来事か。海底に沈む木造船のように紙に張り付いた言葉はちょっとやそっとじゃ体を起こしそうになかった。どうやら手を取り合う時間はないらしい。

 

だがある程度人生を生きると、手を取り合う必要がないことを知る。まるで自動で溜まっては落ちる鹿威しのように自分とは関係のないところで機能して、自分に益をもたらしてくれるものがあることに気付く。それ以降、すべての言葉に足を止め、その意味を問い返すことをしなくなったのだった。

 

幸せにはなりたい。だから日常で花火のように打ち上がる言葉から目を離すことはしないが、その作り方についてまでは花火師の元へと訪れ、聞くようなことはしないのだ。見ているだけで良い。

 

この世に頼みもしないのに言葉を紡いでくれる猛者がいる。彼らが轢いた文字の轍を踏みながら私は生きる。

 

何も浮かばぬ丘を越えて、のぼる朝陽を迎えよう。

 

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最近知った言葉、は思いつきませんでしたが『FFⅤ』の主人公の名前がバッツだっていうことを最近知りました。最近のゲームはボイスの都合上変えられないことが多いですが、昔は主人公や登場人物の名前を変えられました。特に子供時代は自分の名前を主人公につけることが多かったため、主人公の名前がバッツだってことを知りませんでした。

FFⅦがリメイクされるのにあたり組まれた特番で見ました。それにしてもFF15のシナリオ・・・矢でも刺さってんじゃないかってくらい胃が痛い。涙がちょちょぎれる