たまごかけご飯
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メロディと白い湯気が炊飯器からのぼっている。
しゃもじの所在を探すとともに、今日の朝ごはんをどうしようか考えた。
ボタンを押して蓋が開くと、鰻を焼くような音と共に、調理の精霊が役目を終えたとばかりに白い湯気となって宙へと飛んでいった。残った窯には真珠のように光るお米がこちらをじっと見つめている。
なにになりたいか、問いかけてみると白米は言った。
「たまごかけご飯!」
よし、今日の朝はたまごかけご飯にしよう。