現金支給も自殺5人も申請開始も蚊帳の外から眺めてる

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Photo by Mitchell McCleary on Unsplash

テレビで流れるザラザラとした音声はいつの間にか聞かれなくなったが、頭に浮かぶノイズの量は変わらなかった。音声は喫茶店で流れる無害なラジオのように、ただ緩やかな時間の流れを告げるように経済の危機や一般家庭への補助に対するニュースがリビングには流れていた。

 

コロナウィルスはマスコミの過剰報道だ、という内容のメールマガジンの文面が思い出されたが、それにしては目先のピンチでここまで動かざる得ないというのは解せない思いがこみ上げてくる。外出を控えることや、経済が滞ることですさまじい不況が訪れ、失業者の数が激増。翌年には寒気がするほどの自殺者の数を目にするだろうとのことだ。

 

確かにそうなのかもしれない。直接的な因果関係が見えないが、それはきっと目隠しをされたジェットコースターのようなもので気がついたときにはすでに手遅れ、ものすごい勢いで経済が落ちていくに違いない。自分もそのコースターに乗っているのだ、という実感がないだけに、すべては絵本の中での出来事で、顔を上げればさぁ現実しよう、なんて展開が待っているのかもしれない。

 

現金支給だ、申請開始だと言われても、対象外対象外と外れてゆく。

三菱でも過去10年間で自殺5人という数字が出ている。これからはもっといろんなところでそんな声が聞こえてくるのかもしれない。